自宅サロン開業をした40代主婦がサロンを閉めた話を耳にしました。
私と同じ市内の人だったというところでショックでした。
理由は、自宅サロンの開業をしたけれども赤字だから。
赤字だったら自宅サロンを開業したところで仕方がないですね。
では、自宅サロンの開業ノウハウを誰もが知っているかというと、
そうでもないのが現実です。
というのも、開業する前の段階というのは、
何らかの資格を取ると思うのですが、
資格を取るときに、開業するまでのことを考えずに取得するのが
普通だったり多いんじゃないかと思います。
スクール側の事情
スクールは、資格取得を目的で知識や技術を提供しています。
資格を取ったら自宅サロンを開業したい、とか、仲のいい人達に
役立てたい、とか、手に職をつけたいなど、いろいろなイメージを
持ちながら生徒は講座を受けるかと思います。
スクール側の苦悩
すべてのスクールには、資格制度というものがあり、
習得して試験に合格すると資格が取れるというものがたくさんあります。
しかしながら、自宅サロンを開業するノウハウや、運営していく
ためのノウハウを提供しているスクールはほんのわずかしかありません。
それはなぜでしょうか?
実はスクール側だけの問題ではなく、
生徒側、資格を取る側にも問題があったのです。
スクールのなかには、親切にも開業ノウハウの講座を
設けているスクールもあります。
ですが、受講する生徒が少ないのです。
受講生は、
「資格は取りたいけれど開業は他人事に思えてしまう。」
と考えてしまう人が多いのも事実です。
ゴールが資格取得になっているんです。
だからスクール側も、資格取得を主軸にせざるを得ないんですよね。
資格取得したら、あとは自分の努力が必要となっていきます。
もし短期間で取得できる資格だとしたら、
お客様の回転が早くなるので、よけいに儲かることになります。
資格取得を逆手に取って、儲けに走るスクールもあるようです。
受講生にとっても早く資格が取れるというのは魅力かもしれませんが、
案外自信というのは、時間が培ってくれる部分もあり、
短期間で身につけてしまうと逆に、
「本当にこれで大丈夫か?」と不安になるケースもありますが、
一長一短なのでなんとも言えません。
そういうわけで集客のしかたや経営ノウハウを教えてくれる
スクールは、ほとんどありません。
だから本気の人は、開業ノウハウを教えてくれるところや、
起業塾などにわざわざ足を運ぶのですね。
自宅サロンの開業ノウハウを知らずに開業する
自宅サロンの開業ノウハウを持たずに開業するケースが
増えています。
というのもスクールに開業ノウハウ講座が併設されていたとしても、
受講するのは資格取得者のわずか5%ほどぐらいで、受講者のなかで、
ノウハウを実践しているのはわずか1%というぐらいだと聞きます。
まず受講者がそんなに少ないのは、開業講座もそれなりに講座料が
かかるため、そこにお金を使うなら、
サロンの準備資金に充てたい。
という気持ちのほうが強いのかもしれません。
近所のスクールを調べたところ、開業ノウハウ講座だけで約30万ぐらいでした。
しかも内容が、ホームページを作成したり、サロン用の道具の購入
など、確かに必要なものばかりなのかもしれませんが、斡旋されている
商品すべてを実行・購入するとなると、すごい金額になっていきます。
それで開業講座を受けることをしない生徒さんが多いと聞きました。
ディプロマ(資格取得)コース中に数時間だけでいいので、
開業ノウハウがカリキュラムに組み込まれていたら話は別ですが、
別講座ともなると、なかなか手が出せないのが現実のようです。
だからスクールのメニューに開業講座が併設されているとしても、
そこに魅力を感じて通う人も少ないということになります。
生徒側も、好きでやっているので資格が取ることができればいい。
という気持ちで受けている人のほうが多いのでしょうか。
生徒は、一生懸命学び、技術と知識を習得して、
認定証(ディプロマ)を手にすることがいつしかゴールになるのです。
ですが、そこでとんでもない錯覚が起きてしまいます。
認定証(ディプロマ)があれば自宅サロンを開業できる!
↓
自宅サロンを開業すればお客様が来てくれる。
↓
好きなことを仕事にして収入になる。
・・・と。
現実は、そう甘くはありません(爆)
認定証(ディプロマ)が引き起こす見えないワナ
認定証(ディプロマ)を持っている自分にイキイキした未来を夢見て、
自宅サロンを開業したところで、
最初から集客がうまくいくわけではありません。
開業資金、運転資金、維持費、生活費、予定外の出費など、
できれば1年分の計算をしておいたほうがいいという話もあります。
40代主婦といえば、これからの人生を好きなことに時間を使いたいし、
今までのように働けるかというと、若い頃に比べると体力があるわけ
でもないし・・・。
子育てがひと段落して自己実現の欲求がむくむくと沸いてくるのも
40代主婦となれば当然ですし、働くにしても、どこかに雇われて
働き続けるのも考えてしまう世代かもしれません。
結局自宅サロンを開業しようとしても、うまくいかない人のほうが多く、
開業して10年続いているのは5%ぐらいといいます。
スクールによっては開業ノウハウの講座が含まれているところも
ありますが、受講生全員が受けるわけではありません。
せっかく併設されているなら受ければいいのにとも
思いますが、悩ましいところのようですね。
自宅サロンを開業することはできても、
技術やスキル、知識だけでは集客できない。
自宅サロンを開業することはできても、経営は別問題です。
リスク回避のため私は自由な時間でできる在宅ビジネスを始めました。
収入源が複数あるので安心を手に入れています。
参考:サロンの開業準備金
参考:売上(セールス)とは?売上総利益(粗利益):【売上高(客数×客単価)-売上原価】をアップする(上げる)ための方法